炭の原料となる木の伐採はいつ伐るのがよいのか?
それは葉っぱが落ちてから春の間までとされています。
ですがいつ伐っても炭にはなります。炭の質もそれほど差は出ません。
(葉がある時期に伐った木を炭にすると樹皮が剥けやすいため製品の見た目や製品重量が悪くなるということはありますが炭そのものに差は出ません。ただし、伐ってから時間がたって乾いてしまったり腐ってしまった木からはいい炭はできません)
実際に専業で炭焼きをされている方は一年中木を伐って炭を焼いています。
ではなぜ葉っぱが落ちている間がいいのでしょうか?
それは「更新」に理由があります。
葉を落とした木は内部の栄養を根っこに貯め込みます。そのあいだに伐採するとその栄養をもとに切株から新しい芽がでてくるのです。
反対に葉っぱがある間は栄養が枝や幹にあるのでその間に伐ってしまうと根っこに栄養がないので新しい芽を出すことができにくくなるのです。
その理由から米飯製炭所では葉っぱがいろづいてから木を伐ります。
ペーパンでは冬の間は1m前後の積雪があるため真冬は木を伐り出すことが難しくなります。なので葉っぱが落ち始めてから雪が深くなるまでの間に一冬分の炭の原料を伐り出す必要があります。
何月何日に雪が積もるなんて誰も知らないので天気予報とにらめっこしながら不安な日々を過ごすのです。
「頼むからもう少しまってくれ」と祈るような日々。
そして焦って体調を崩したりして。。
(今年は歯を食いしばりすぎて顎を悪くしてしまいました。。)
それでも雪が積もってしまうとその美しさに息をのみ
「今年も始まるぞ!炭焼き(スキー)が!」
となるのです。
今年の雪はどんなでしょうか。
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